harappa映画館 #32「いまを感じる -この映画3本」

秋のharappa映画館part2

都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。 塗った爪の色を、きみの体の内側に探したってみつかりやしない。 夜空はいつでも最高密度の青色だ。  ― 最果タヒ(詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」より)

「二段ベッドでセックスするなんて本当におかしいわ」佐知子はあおむけになっていって、トマトを食べた。僕も一つ食べた。それから僕らは静雄が帰ってくる前に、急いで身づくろいした。  ― 佐藤泰志(小説「「きみの鳥はうたえる」より)

体温の上昇が伝わっている気がして、まぶたを開けるのを躊躇した。 二秒後の私たち、これが最後だとわかって無理して、ふたりともほほえんだ。 さよならくちびる。  ― 秦 基博(主題歌「さよならくちびる」より)

詩がある。小説がある。そして歌がある。どのフレーズにも「いま」がある。
だったら映画は?

開催要項

事業名:harappa映画館「いまを感じる -この映画3本」
開催日:2019年11月23日(土)
会場:弘前中三8F・スペースアストロ(青森県弘前市土手町49-1)
主催:NPO法人 harappa
◎弘前市市民参加型まちづくり1%システム活用事業
問合:harappa
   電話. 0172-31-0195(平日 9:00〜17:00)
   e-mail. post@harappa-h.org

協賛各社

harappa映画館は「弘前市市民参加型まちづくり1%システム」を活用のほか
以下の皆さまのご協賛により、開催しております。
○小田切・米山法律事務所
○一條耳鼻咽喉科クリニック
〇菊地歯科医院
○ポワンルージュ

タイムテーブル

10:30 『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
13:30 『きみの鳥はうたえる』
16:00 『さよならくちびる』

上映作品

夜空はいつでも最高密度の青色だ

(C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会
監督・脚本: 石井裕也
2017年/日本/ 108分

看護師をしながら夜はガールズバーで働く美香(石橋静河)。彼女はいつも死の近くにいる。 工事現場で日雇い仕事をしている慎二(池松壮亮)。 彼の左目は生まれつき見えない。 二人とも東京での生活に居心地の悪さを感じている。 そんな二人が出逢う。 二人は触れあわない。 でも絆を感じる。 最果タヒの同名詩集にインスパイアされ、不器用で、ひりひり痛い恋物語が映画となった。
☆キネマ旬報2017年ベストテン日本映画部門第1位

きみの鳥はうたえる

(C) HAKODATE CINEMA IRIS
監督・脚本:三宅唱
2018年/日本/ 106分

失業中の静雄(染谷将太)と暮らす僕(柄本佑)の恋人は佐知子(石橋静河)だ。 長く楽しい夜とその果ての朝、三人は函館のまちをさまよう。「僕にはこの夏がいつまでも続くような気がした」。佐知子がつぶやく。 「若さって、なくなっちゃうものなのかな」そう、終わりは来る。 三宅唱の手で佐藤泰志の原作より「僕」にフォーカスされた、冒頭から終わりまで苦しくも輝かしい「いま」が綴られる、まぎれもない青春映画。
☆映画芸術2018年ベストテン第1位

さよならくちびる

(C) 2019「さよならくちびる」製作委員会
監督・脚本:塩田明彦 /
2019年/日本/ 116分

インディーズ・シーンで注目を集めるハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)。 心が通っているはずなのに二人はそっぽを向きあい、とうとうローディ兼マネージャーのシマ(成田凌)とともに、浜松、大阪、新潟、酒田、弘前そして函館へと解散ツアーに向かう。 ライブで二人が歌う「さよならくちびる」は秦基博の書き下ろし。 あいみょんもこの映画のために2曲作った。
三人は本当にさよならするの? 青春ロードムービーの行き先はどこ?

シネマトーク

「さよならくちびる」の上映終了後に、塩田明彦監督によるシネマトークを開催します。

塩田明彦監督

1961年生まれ。立教大学在学中より自主制作映画を作り始める。83年、黒沢清監督『神田川淫乱戦争』に助監督として参加。同年『ファララ』がぴあフィルムフェスティバルに入選する。その後、大和屋竺のもとで脚本を学ぶ。99年、初の長編映画『月光の囁き』がロカルノ国際映画祭に出品、同年第24回報知映画賞新人賞を受賞、同年『どこまでもいこう』『月光の囁き』で日本映画監督協会新人賞、2000年第9回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞。01年『害虫』でナント三大陸映画祭審査員特別賞および主演女優賞(宮﨑あおい)。04年『黄泉がえり』で第27回日本アカデミー賞優秀監督賞・優秀脚本賞。05年『カナリア』でレインダンス映画祭グランプリを受賞。主な作品に『どろろ』『抱きしめたい ―真実の物語―』『風に濡れた女』(ロカルノ国際映画祭若手審査員賞)などがある。

チケット[入替制]

1回券 前売1000円 当日1200円 学生・会員500円
3回券 前売2500円(前売のみの取扱)

チケット予約

予約サイト「こくちーず」(外部サイト)からお申込みいただくか、 件名に「harappa映画館」とし、お名前、電話番号、メールアドレス、希望枚数を記載の上、E-mailにてご予約ください。 (E-mail post@harappa-h.org

店頭発売

弘前中三、コトリcafe(弘前市立百石町展示館内)
弘前大学生協、まちなか情報センター

会場周辺地図/弘前中三・スペースアストロ

◎車でお越しのみなさま
中三徒町駐車場およびスカイパーク駐車場をご利用の際は、弘前中三店内でお買上げ金額1,000円以上で、3時間サービスとなります。 ※チケットはサービス適用外となりますので、ご了承ください。

◎harappa映画館「いまを感じる -この映画3本」フライヤー[pdf]

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