弘前りんご映画祭2013

弘前りんご映画祭2013

 今年もやります、弘前りんご映画祭。
 「ハーブ&ドロシーふたりからの贈りもの」は、去年のオープニングに駆けつけた人は必見。 あのつましい夫妻、ハーブとドロシーが、自分たちのアートコレクションをアメリカ中の美術館に贈る旅に出るのですから。
 そして二日目。弘前に、涙と感動の「こまどり姉妹がやって来る」ヤァ! かと思えば、 弘前出身の名バイプレーヤー新井浩文の代表作二本が勢揃い。そして「宵待草」。 '70年代の弘前の街並みが映画では大正時代に生まれ変わり、それを40年後の弘前で見ようという何とも倒錯的な体験をお楽しみ下さい。
 最終日。男の子の目を通して世界を見つめる日。「どこまでもいこう」は、5年生の新学期をむかえたアキラと光一君。 「蜂蜜」は、トルコの山奥に住む6才のユスフ君。「自転車と少年」は、フランスの養護施設でもうすぐ12才になるシリル君。 「友だちのうちはどこ?」は、イランの小学生アハマッド君。皆さん、ぜひ、この5人の男の子たちにエールを送って下さい。

開催要項

事業名:弘前りんご映画祭2013
開催日:2013年11月8日(金)-10日(日)
会場:弘前中三8F・スペースアストロ(青森県弘前市土手町49-1)
主催:NPO法人 harappa
問合:harappa 電話0172-31-0195 e-mail. post@harappa-h.org

タイムテーブル

11月8日(金)

18:30 『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』[上映後、シネマトークあり]

11月9日(土)

10:30 『宵待草』
13:30 『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』
15:30 『BOX 袴田事件 命とは』
18:00 『青い春』

11月10日(日)

10:30 『どこまでもいこう』[上映後、塩田監督による舞台挨拶あり]
13:30 『少年と自転車』
15:30 『蜂蜜』
18:00 『友だちのうちはどこ?』

上映作品

ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの/ 11.8 18:30

ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの
(C) 2013 Fine Line Media,Inc. All Rights Reserved.
監督:佐々木芽生/2013 / Blu-ray / HD / 87分

アート好きのごく平凡な郵便局員とその妻が、 少ない稼ぎの中でコツコツと集めていたら、いつしか世界屈指の現代アート・コレクターになっていた、 という奇跡の人生を描いた佐々木芽生監督のアート・ドキュメンタリー「ハーブ&ドロシーアートの森の小さな巨人」の続編。
二人が収集した作品は国立美術館でも収蔵しきれなくなり、全米50州の美術館にコレクションを寄贈する旅に出る。

◎上映後、シネマトーク「アートをコレクションするということ」
[スピーカー飯田高誉氏(青森県立美術館美術統括監)]




宵待草 / 11.9 10:30

宵待草
監督:神代辰巳 / 1974 / 35mm /シネスコ/ 96分

退廃と浪漫の大正時代。政治家令嬢誘拐計画に失敗したアナーキスト集団・ ダムダム団のテロリストとブルジョワ息子、そして誘拐された令嬢の逃避行が始まる。 弘前市紺屋町の消防屯所、吉野町のレンガ倉庫の黒塀、弘前公園、長勝寺山門、 弘南電鉄大鰐線のツートンカラーの旧型車両など、私たちはスクリーンに映し出される 40年前の弘前の風景に懐かしさを覚えると同時に、 映画を「活動写真」と呼んだ時代のどこにもない街の風景を形作っている奇跡に驚く。



こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ! / 11.9 13:30

こまどり姉妹がやって来る
(C) ALTAMIRA PICTURES,INC.
監督:片岡英子 / 2009 / 35mm / ヴィスタ/ 71分

70歳を過ぎた現在も歌手生活を続け全国を飛び回る“こまどり姉妹”の 「決定版」ドキュメンタリー。貧困から夜逃げした一家を支えるため、 双子の姉妹は唄を歌い日銭を稼ぐ。そして上京、山谷で“流し”から始 めた彼女たちはやがてスターへの階段を上り始める。新曲のヒット、 紅白歌合戦や映画への出演。しかし姉妹に次々と試練が襲いかかる。 ステージでファンに刺され、病魔に冒され…涙と、 ほのぼのとした笑いの、エンターテインメント。懐かしい唄と映像満載。




BOX 袴田事件 命とは / 11.9 15:30

BOX
監督:高橋伴明 / 2010 / 35mm / ヴィスタ/ 117分

死刑判決が確定している実在の事件を題材に、 裁判員制度が導入された現在、人を裁くことの 重みと難しさを改めて見つめた社会派ドラマ。 1966年に起きた強盗殺人放火事件(いわゆる袴田事件) で一審の死刑判決に関わり、その後に“無罪と確信して いた”と告白した元裁判官・熊本典道を主人公に、 警察の捜査への疑問と裁判官の苦悩を描き出す。 なお、この事件は現在も再審請求が続いている。 無罪を主張する元ボクサー役を弘前市出身の新井浩文が熱演する。




青い春 / 11.9 18:00

青い春
監督:富田利晃 / 2002 / 35mm / ヴィスタ/ 83分

男子校の朝日高等学校・屋上で、行われた伝統の“ベランダ・ゲーム”。 新記録を出して勝利した九條(松田龍平)は、 新しい番長として学校を仕切ることになる。 風貌からは想像できないほどの強さで、下級生らを圧倒する九条。 だが傍らで、腐れ縁の青木はふつふつと嫉妬心をたぎらせていた 新井浩文演じる青木の変貌が、 痛々しくも心に残る怪作。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの名曲が、彼らの世界を彩る。




どこまでもいこう / 11.10 10:30

どこまでもいこう
(C) ユーロスペース+TBS+PUG POINT
監督:塩田明彦 / 1999年/ 35mm / ヴィスタ/ 75分

団地の小学校に通うアキラと光一は、5年生になって別々のクラスになった。 新しいクラスメイトが遊び仲間に加わる。転校生がアキラと光一を遠ざけ、 そして再び近づける。少年たちは、ピストル型の発射機でロケット弾花火を 川原で飛ばし、2B弾を搭載した紙飛行機を団地の窓から飛ばす。 危ないことが大好きな少年たちにとっては、すべてが「史上最大の作戦」だが、 一輪車の少女たちは、「男子ってさ、バカだよね」とささやく。 母子家庭の野村君が描いた絵が、映画に余韻をもたらす。

◎塩田明彦 監督 舞台挨拶あり!



少年と自転車 / 11.10 13:30

少年と自転車
(C) Christine PLENUS
監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ / 2011 / 35mm / ヴィスタ/ 87分

監督のダルデンヌ兄弟は、日本で聞いた「迎えに来ない親を施設で待ち続ける子どもの話」 をもとにして、この映画を作った。施設に預けられたシリル少年の願いは父親と一緒に暮 らすことだ。美容師のサマンサは、父親が換金したシリルの自転車を買い戻し、 週末だけの里親になる。二人が尋ね当てた父親は、シリルとの再会を喜ばず、 息子をサマンサに押し付ける。シリルは悲嘆に暮れ、 自棄になり、悪事に引き込まれる。果たして、シリルは不幸な日々から抜け出せるのだろうか。




蜂蜜 / 11.10 15:30

蜂蜜
(C) 2010 Kaplan Film Production & Heimatfilm GmbH + Co KG
監督:セミフ・カプランオール / 2010 / 35mm / ヴィスタ / 103分

ユスフは夢を見る。その夢を、大好きな養蜂家の父に教えようとする。 「夢を聴かれてはいけないよ。耳もとでそっと話してごらん。」 その父が蜂蜜をとりに森の奥深くへと行ったきり、何日も帰ってこない。 心配を心にしまい込んだからなのか、ユスフは言葉を失う。 そして、一人、父を探しに森へと向かう。木々のささやき、鳥のさえずり、蜂の羽音のする森へ…。 第60回ベルリン国際映画祭で金熊賞に輝いた、甘く、せつなく、懐かしさに満ちあふれた作品。




友だちのうちはどこ? / 11.10 18:00

友だちのうちはどこ?
(C) Institute for the Intellectual Development of children and Young Adults
監督:アッバス・キアロスタミ / 1987 / 35mm / ヴィスタ / 85分

イラン北部コケール村の小学校が舞台。 「宿題をちゃんとやらないと退学だ」と先生は叱責するが、 主人公の少年アハマッドは、間違って友だちの宿題を家に持ち帰ってしまう。 友だちの家を探してアハマッドは彼の住む遠い隣村と自分の村を奔走するが、 友だちにはなかなか出会えない…子どもたちの演技(とそれを可能にした演出) が話題となりさまざまな映画賞を獲得したキアロスタミ監督の出世作。 日本では1993年公開。「なみおか映画祭」でも上映され、絶賛された。


ゲスト

塩田明彦 (『どこまでもいこう』監督)

塩田明彦

1961年、京都府生まれ。99年、『月光の囁き』『どこまでもいこう』の二作で国内外の注目を集め、 仏・ナント三大陸映画祭審査員特別賞始め、多くの映画賞を受賞する。
続く『害虫』(02)では第58回ヴェネチア映画祭「現代映画部門」正式出品、 仏・ナント三大陸映画祭にて審査員特別賞、最優秀主演女優賞(宮崎あおい)を受賞。 また同年、演出したドラマ『あした吹く風』では小学生の女の子を主人公に昭和の家族を 暖かく描写してみせATP賞の優秀作品賞、総務大臣賞をダブル受賞する。
03年公開の『黄泉がえり』では草?剛、竹内結子を主演に迎え、 興行収入30億円を超える大ヒットを記録した。
05年、オウム真理教を題材にした『カナリア』で、 英レインダンス映画祭グランプリ受賞。
07年、手塚治虫原作の『どろろ』で再び興行収入35億円を超える大ヒットを記録する。
最新作は北川景子・錦戸亮主演の『抱きしめたい』(14年2月全国公開予定)。
現在、アテネ・フランセでの講義録の書籍化に向けて、作業を進めている。

チケット

1回券 前売1000円  当日1200円
3回券 2500円 ※前売のみの取扱
※1作品につき1回券が1枚必要です。

◎チケット取扱店

弘前中三、紀伊國屋書店 弘前店、弘前大学生協
まちなか情報センター、弘前市立百石町展示館

◎チケット予約 npo harappa

お名前、電話番号、メールアドレス、希望のチケット種と枚数(メールの場合は件名に「弘前りんご映画祭チケット予約」)を記載の上、 電話またはE-mailにてご予約ください。
電話0172-31-0195 E-mail post@harappa-h.org

上映会場 / 弘前中三8F ・スペースアストロ


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無料サービスとなります。上映会場受付にて駐車券をご提示ください。

◎「弘前りんご映画祭2013」フライヤー[pdf 577KB]

◎「弘前りんご映画祭2013」プレスリリース[pdf 3.5MB]

◎「弘前りんご映画祭2013」プレス用スチール画像[pdf 11.7MB]