ViVa弘前 2002/05/24付

  ボランティアスタッフ達の手で!奈良美智展弘前  
 

 

  [市民の有志による実行委員会主催、 そしてボランティアスタッフたちで開かれる美術展]
 奈良美智展 弘前を主催する実行委員会は弘前青年会議所、コミニティーネットワークCAST、吉井酒造、東奥日報、奈良さんの知人らで組織されています。
実行委員長 長谷川正之さんにイベントの経緯を聞いてみました。

「美術展開催が正式に決まったのは去年の12月です。奈良さんが吉野町にある吉井酒造煉瓦倉庫を大変気に入られて・・・。今回の美術展は生まれ故郷だから弘前でやるという気持ちよりも、吉井酒造煉瓦倉庫があるから弘前でやるという気持ちの方が奈良さんには大きいようです。横浜、芦屋、広島、旭川と巡回していますが民間で開催するのは弘前展だけ。同等レベルの美術展を民間で開催するということは他でも稀らしいですよ。しかも美術館やギャラリーなどのきちんと設備の整った場所ではなく、大正時代に建てられたという、古い煉瓦倉庫を会場にするんです。私たちスタッフはみんな素人。資金もゼロですし、大変なことではありますが、でも何とか地元で成功させたいとみんな一生懸命なんです。」


 [日本で初めてリンゴ酒(シードル)を造った吉井酒造煉瓦倉庫。]
 大正14年頃に建てられた吉井酒造煉瓦倉庫。
奈良美智さんにとって、この建物は子どもの時から興味を抱いていた気になる建物だったよう。
日本で初めて本格的にリンゴ酒が造られたところであり、米倉庫などにも使われてきた。この大きな倉庫、外観のどっしりとした存在感はあっても、その中の世界が未知で、謎めいている。一般にはまず開放されることがないから一体あの中ってどんな感じなんだろう?と気になっている人も多いのではないのだろうか?そんな未知の空間が奈良さんの美術展会場として開放される。世界で活躍する奈良さんの作品を間近に観れることはもちろんだが、普段はなかなか入ることの出来ないこの古い煉瓦倉庫の中に入れるということも、今回の美術展では大きなポイントなのかも知れない。所有者は吉井酒造 吉井千代子さん(76歳)。「吉井さんは奈良さんのような世界的に活躍をしている人が弘前出身であることを地元の多くの人たちにも知ってもらいたいと強く思っていますし、そのために倉庫を使うことに好意をもって協力してくれています。」と長谷川実行委員長。
開催期間は50日間である。

 [展覧会に向けて ボランティアスタッフ 説明会、申込み受付も開始!!]
 開催期間中の会場の監視、受付、クローク、また、会場内に設置されるショップやカフェでのボランティアスタッフ説明会が4月20日、4月24日に開かれました。ビバもその様子を覗きに説明会へ参加してきたのだけれど、いやぁ、びっくりしました。会場は人でいっぱいなんですから!それも高校生や大学生と見られる若い人たちがほとんど!あとから実行委員長の長谷川さんに聞いた話によると、4月20日、この日2回行われたボランティアスタッフ説明会では約300人もの人が集まったのだそう。すごいですね、奈良さんパワー!!
「私たち実行委員会の予想をはるかに越える人たちが来てくれました。嬉しい誤算ですよ。」とニコニコ笑顔。
説明会には、はるばる「仙台から来た」という方もいました。
ボランティアで、奈良さんのイベントに何らかの形で参加したい!という思いがそれぞれにあるのは素晴らしい!人いっぱい集まった会場を目に、奈良さんという人がそれだけの人を動かす魅力があるんだなぁと感じました。
ボランティアスタッフ申込み受付は6月30日(日)まで。
興味のある人はぜひ、参加してみてはいかが?
世界的に活躍する奈良さんの美術展にスタッフとして参加できるチャンスなんてめったにないことかも!!
詳しくはホームページアドレスをみてね!

4月20日から受付が始まったボランティアスタッフの募集。5月10日現在で230人以上の申込みが既にあるのだそう。地元はもちろん、静岡、埼玉、東京、岩手、秋田、北海道、そしてなんと沖縄・・・というように県外からも結構申し込みがあるのだそうだ。高校生以上が応募の対象ということで、夏休みを利用しての学生さんの申込みも結構あるみたい。

 

 

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