harappa映画館#38 「函館発 佐藤泰志映画祭2」

「函館発 佐藤泰志映画祭2」

 2016年3月、harappa映画館は北海道新幹線開業を記念して「函館発 佐藤泰志映画祭」を開催し、『海炭市叙景』(2010年)と『そこのみにて光輝く』(2014年)を上映しました。
さらに2019年11月には『きみの鳥はうたえる』(2018年)を上映しましたが、これらの映画はいずれも函館に生まれ育った佐藤泰志の小説が原作で、函館市民によって作られた映画でした。
 村上春樹と同世代である佐藤泰志を原作とする映画は、昨年公開された『草の響き』で5本目になります。そこでharappa映画館では「函館発 佐藤泰志映画祭2」として、映画化3作目の『オーバー・フェンス』(2016年)と併せて上映することとしました。
 5本の映画はいずれもその年のベストテンで高い評価を受けていますが、それは佐藤泰志の小説が時代を超えた普遍性を持っていることと、佐藤泰志に惚れこんで5本すべての制作を主導した、函館市民映画館「シネマアイリス」代表の菅原和博氏の真摯な姿勢による映画作りの結果だと考えます。上映後のシネマトークでは、菅原氏から佐藤泰志への思いと映画制作に関わるお話を伺います。

開催事項

事業名:harappa映画館「函館発 佐藤泰志映画祭2」
開催日:2022年9月10日(土)
会場: 弘前中三8F・スペースアストロ(青森県弘前市土手町49-1)
主催:NPO法人 harappa
  ◎弘前市市民参加型まちづくり1%システム活用事業
問合:harappa
  電話. 0172-31-0195(平日 9:00〜17:00)
  e-mail. post@harappa-h.org g

協賛

harappa映画館は「弘前市市民参加型まちづくり1%システム」を活用のほか
以下の皆さまのご協賛により、開催しております。
〇あすなろ法律事務所
〇笹法律事務所
〇医療法人福成会 菊地歯科医院
〇言視舎

タイムテーブル

10:30 『オーバー・フェンス』
13:30 『草の響き』
15:40  シネマトーク ※ゲスト:シネマアイリス代表 菅原和博

上映作品紹介

『オーバー・フェンス』

(C) 2016「オーバー・フェンス」製作委員会
監督:山下敦弘/2016年/112分
出演:オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、北村有起哉、満島真之介

妻との生活に挫折し故郷函館に帰って職業訓練校に通う主人公・白岩(オダギリジョー)と、建築科の仲間たちとの日々を描いた群像劇。アパートで毎日ビール2缶だけ飲む生活を続けていた白岩は、やがて一緒に生きていくであろう女性・さとし(蒼井優)との運命的な出会いへと突き進んでいく。
大胆に新たな個性を付与され造形されたさとしと白岩が、まっすぐに「フェンス」を越えていこうとする物語。佐藤泰志原作映画第3弾。
☆2016年「キネマ旬報日本映画ベストテン」第9位、「映画芸術ベストテン」第5位

『草の響き』

(C) 2021 HAKODATE CINEMA IRIS
監督:斎藤久志/2021年/116分/PG12
出演:東出昌大、奈緒、大東駿介

心に失調をきたし、妻(奈緒)とふたりで故郷函館へ戻ってきた和雄(東出昌大)は、医師に勧められ治療のため街を走り始める。ひたすら同じ道を走り記録をつける繰り返しのなかで、和雄は少しずつ心の平穏を見出していく。そして彼は路上で出会った若者たちとふしぎな交流を持ち始めるが…。 原作(1979)の舞台を東京から現代の函館に移し、「生の輝き」と「夫婦の再スタート」を描く。佐藤泰志原作映画第5弾。
☆2021年「キネマ旬報日本映画ベストテン」第20位、「映画芸術ベストテン」第1位

『草の響き』公式サイト https://www.kusanohibiki.com/

ゲスト/菅原和博氏

1956年 旭川市生まれ。
1996年 市民の協力を得て五稜郭地区に「函館市民映画館 シネマアイリス」をオープンする。
2010年 佐藤泰志原作「海炭市叙景」を企画、映画化。製作実行委員会の委員長を務める。
2014年 佐藤泰志原作の「そこのみにて光輝く」を映画化。
2016年 佐藤泰志原作「オーバー・フェンス」を映画化。
2018年 佐藤泰志原作「きみの鳥はうたえる」をシネマアイリス開館20周年記念映画として製作。
2021年 佐藤泰志原作5作品目となる「草の響き」(斎藤久志監督)をシネマアイリス 25周年記念作品として単独製作。
現在、喫茶店店主、映画館館主、映画プロデューサーと三足のわらじを履く。

原作者/佐藤泰志

1949年、北海道函館市出身。高校時代より小説を書き始め、有島青少年文芸賞を2年連続受賞。國學院大學哲学科卒業後、 いくつもの職に就きながら小説を書き続ける。1977年に発表した「移動動物園」が新潮新人賞候補作となり、文壇デビュー。1981年「きみの鳥はうたえる」で第86回芥川賞候補となる。以降合わせて5回芥川賞候補となるが、いずれも受賞ならず。 1989年「そこのみにて光輝く」で第2回三島由紀夫賞候補となるも落選。
その後「海炭市叙景」を「すばる」に断続的に掲載。しかし1990年に自ら命を絶つ。享年41歳。

チケット(入替制)

2枚セット:2,000円 ※前予約のみ
一般:1,200円
学生:500円

チケット予約

件名に「harappa映画館」とし、お名前、電話番号、作品名、希望枚数を記載の上、E-mailまたはFAX、お電話にてご予約ください。
電話0172-31-0195(平日9時~17時) FAX0172-31-0195
E-mail post@harappa-h.org
※今回、チケットは予約及び当日販売のみとなります。各作品50席限定となりますので、お早めにご予約ください。

開場周辺地図

新型コロナウイルス感染予防対策のお願い

○コロナウイルス感染の可能性のある方、体調のすぐれない方はご来場をお控えください。
○マスクの着用をお願いします。
○入室時の検温と手指の消毒にご協力をお願いします。
〇今後の状況によっては、開催が中止となる場合もございます。ご来場の前にharappaのHP等をご確認ください。

チラシPDF

Please follow and like us:
error
Scroll to top
Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial