第4回 harappa lecture
photographers' gallery スライド+DVD 上映会
『Ecstasy+Terror この世の恍惚と不安』
北島敬三・蔵真墨・笹本啓子・本山周平 (photographers' garlley)
日時 2003年3月19日 金曜日 19:00−21:00
会場 space harappa
入場料 一般1.000円 学生800円

「選ばれてあることの恍惚と不安と、二つわれにあり」
とは、太宰治が愛したヴェルレーヌの詩句だが、photographers' galleryの写真家たちを見ていると
「撮ることの恍惚と不安と、二つわれにあり」
と言い換えたくなる。
写真というメディアの限界に、果敢に挑んでいく彼らには、撮ることの官能的愉悦とその深遠な意味を知ってしまったゆえの苦悩というべきメランコリーが常につきまとう。
この気鋭の写真家集団photographers'galleryのメンバーが、津軽の地で一夜だけ写真上映会を行う。
DVDの時間的要素やプロジェクションの透過性を巧みに利用した編集で、新たな写真の可能性を探求するのだ。
強烈な個性の写真家たちが映し出すそれぞれの恍惚と不安の形。この夜は、写真を撮る者と見る者の恍惚と不安が入り混じる、めくるめく一夜となりそうだ。

高橋しげみ(学芸員)


■北島敬三 KEIZO KITAJIMA 

1954年長野県生まれ「PORTRAITS 」+「PLACES」/ DVD+ビデオプロジェクター
PORTRAITS」は、1992年に開始され、延べ1 00人を撮影、なお現在進行中のシリーズ。
PLACES」は、1980年代後半から撮影されている世界各地の都市風景のシリーズである。
今回は、ビデオプロジェクターによる写真上映という 時間体験的なメディアによって、両シリーズの写真群を合体、再編し、新たな差異を起動させることを目指す。

■蔵 真墨 MASUMI KURA

1975年富山県生まれ   「love machine」/ DVD+ビデオプロジェクター
新宿、銀座、池袋など東京の都市部で撮影された人物の路上スナップ。
人物やその所作は誰もが日々、目にするようなものであるが、同時に描写されるカメラ付き携帯電話や海外ブランドの鞄といったモノ、および雑然とした看板や電柱、街路の有様といった背景のディテールが相まって身につまされる情けなさが漂う。モノクロおよびカラー作品、 100点を投影。

■笹岡啓子 KEIKO SASAOKA

1978年広島県生まれ 「PARK CITY」/スライド上映
3年程の間撮影を続けてきた広島平和記念公園及びその周辺での風景を中心とした写真。
上映にあたっては、ネガ画像をそのまま壁面投影するといった手法が用いられる。さまざまな人々が際限なく視覚表現を引き出してきた広島ではあるが、ここでは、<痕跡>という写真の物質的な次元を提示することによって、都市の歴史的、象徴的イメージ化それ自体への抵抗となることが求められている。

■本山周平SYUHEI MOTOYAMA

1975年熊本県生まれ 「東京ブギーバック」/スライド上映
初期に見せた東京のスナップショットをスライドショーにて再編集する。ナイトクラブやゲイバーのような場所で東京に渦巻く夜の喧噪を照射した写真に加え、今回は白昼の写真も加わる。モノクローム写真約 100点を予定。作者の9冊目となる刊行物「SM TABLOID」シリーズの新刊も今回のイベントに合わせて発行する。
「SM TABLOID 特別号 東京ブギーバック」A3判32ページ。

☆当日の詳細はコチラ

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