東奥日報 2002/08/01付

  「奈良美智展の展示作業始まる」  
   

四日開幕する弘前市出身の現代美術家奈良美智さん(42)の故郷初の大規模展「奈良美智展弘前」(実行委員会主催)に向けて、奈良さんとスタッフが三十一日、会場の同市の吉井酒造煉瓦倉庫で、展示作業に汗を流した。

 奈良さんは二十六日に本県入り。三十日に作品を搬入し、展示作業を開始した。同展で展示される作品は四十五点。奈良さんは真剣な表情で、作品の設置場所をスタッフに指示したり、照明による光の加減や向きを確認していた。

 
      同展は全国でも珍しいボランティア主体の開催となる。会期中は関連企画もあり、奈良さんの作品を解説するレクチャーが四回にわたり、同会場で行われる。開場は午後六時で、聴講無料。日程と講師は(1)八月九日、美術評論家松井みどりさん(2)同二十三日、アートコーディネーター児島やよいさん(3)九月六日、弘大教育学部教授岩井康頼さん(4)同二十日、県美術館整備・芸術パーク構想推進室学芸員立木祥一郎さん。

 九月十四日には、弘前市上瓦ケ町のデネガで、奈良さんの作品をポスターに使用した映画「ロッタちゃんはじめてのおつかい」(一九九三年、スウェーデン)を上映する。料金は高校生以上千円。中学生以下七百円。

 問い合わせは、実行委事務局(電話0172-31-0195)へ。

※写真は真剣な表情で、スタッフと共に展示作業を進める奈良さん(右)
 

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