北海道新幹線開業記念 harappa映画館「函館発 佐藤泰志映画祭」

harappa映画館「佐藤泰志映画祭」

 2016年もharappa映画館にようこそ。
   3月26日、北海道新幹線が開業します。harappa映画館はこれを記念して、「函館発 佐藤泰志映画祭」を開催します。
 異国情緒が漂う函館は、映画の街です。日本で最も早く開港した街の一つである函館は、たくさんの映画の舞台になってきましたが、 近年、映画の舞台の街から映画を作る街へと変貌を遂げています。特に、函館に生まれ育った佐藤泰志の小説を原作として、 函館市民の手によって作られた 『海炭市叙景』と『そこのみにて光輝く』は、キネマ旬報ベストテンで、 それぞれ9位、1位という高い評価を受けました。harappa映画館では、この2本を一挙上映します。
 さらに上映後のシネマトークでは、「函館市民映画館 シネマアイリス」代表の菅原和博氏から、佐藤泰志原作の映画製作に関わるお話を伺います。
 小学生のときの修学旅行で訪れ、私たちにとって親しみ深い街で、加瀬亮、小林薫、綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉らが織りなす、 佐藤泰志ワールドをご満喫ください。

開催要項

事業名:harappa映画館「函館発 佐藤泰志映画祭」
開催日:2016年3月5日(土)
会場:弘前中三8F・スペースアストロ(青森県弘前市土手町49-1)
主催:NPO法人 harappa
平成27年度 弘前市市民参加型まちづくり1%システム活用事業
後援:弘前フィルムコミッション実行委員会
問合:harappa 電話0172-31-0195 e-mail. post@harappa-h.org

タイムテーブル

13:00『海炭市叙景』
16:15『そこのみにて光輝く』
18:15 シネマトーク(ゲスト:菅原和博氏 『海炭市叙景』企画・製作、『そこのみにて光輝く』企画・プロデューサー)

上映作品

海炭市叙景[13:00上映]

海炭市叙景
(C)2010佐藤泰志/映画「海炭市叙景」製作委員会
監督:熊切和嘉
出演:谷村美月、竹原ピストル、加瀬亮、三浦誠己、山中崇、南果歩、小林薫
2010年/152分

芥川賞候補5回、三島賞候補にもなった函館出身の作家佐藤泰志の遺作である短編集『海炭市叙景』(1991)。 函館をモデルとした架空の街「海炭市」を舞台に、市井の片隅で生きる18組の人々の姿を描いたこの作品から5編を選んで再構成し、 オムニバス映画『海炭市叙景』は作られた。原作者佐藤の函館西高校時代の同期生や 「シネマアイリス」代表菅原和博らによって、2009年、映画製作実行委員会が結成され、市民からの協力を募って制作が進められ、翌年完成した。
☆第65回 毎日映画コンクール撮影賞・音楽賞
☆第84回 キネマ旬報ベストテン第9位


◎『海炭市叙景』公式ウェブサイト

そこのみにて光輝く[16:15上映]

そこのみにて光輝く
(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会
監督:呉美保
出演:綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉、火野正平
2014年/120分

佐藤泰志の原作『そこのみにて光輝く』(1989)は三島賞候補作。著者唯一の長編小説である。 映画化は、『海炭市叙景』に続いて函館市民の多大な協力によって実現した。
夏の函館…ある出来事をきっかけに仕事をやめた主人公達夫がバラックに住む女性千夏と 運命的に出会う物語であるこの映画は、アカデミー賞外国語映画賞部門日本代表・キネマ旬報ベストテン第1位をはじめ、 各映画賞を席巻。まぎれもなく2014年を代表する傑作である。
☆第87回 米国アカデミー賞 外国語映画賞部門 日本出品作品
☆第88回 キネマ旬報ベストテン 第1位


◎『そこのみにて光輝く』公式ウェブサイト

ゲスト/菅原和博氏
菅原和博氏

1956年生まれ。北海道旭川市出身。
1983年に自主上映グループ「アイリス・イン」を結成。
1996年、市民の協力を得て「函館市民映画館 シネマアイリス」を開設する。
2010年、佐藤泰志原作による『海炭市叙景』を企画・製作し、製作実行委員会の代表を務める。
2014年、同じく佐藤泰志原作による『そこのみにて光輝く』を企画・プロデュースする。
2015年、佐藤泰志原作、函館オールロケ作品『オーバー・フェンス』(山下敦弘監督)を企画・製作。 2016年9月公開予定。
1986年より函館市内で「自家焙煎珈琲 水花月茶寮(みかずきさりょう)」を経営。



原作者/佐藤泰志
佐藤泰志

1949年、北海道函館市出身。高校時代より小説を書き始め、有島青少年文芸賞を2年連続受賞。國學院大學哲学科卒業後、 いくつもの職に就きながら小説を書き続ける。1977年に発表した「移動動物園」が新潮新人賞候補作となり、文壇デビュー。 1981年「きみの鳥はうたえる」で第86回芥川賞候補となる。以降合わせて5回芥川賞候補となるが、いずれも受賞ならず。 1989年「そこのみにて光輝く」で第2回三島由紀夫賞候補となるも落選。
その後「海炭市叙景」を「すばる」に断続的に掲載。しかし1990年に自ら命を絶つ。享年41歳。



チケット

前売 1000円
当日 1200円
学生 500円
※1作品ごとにチケットが1枚必要です

店頭発売
弘前中三、コトリcafe(弘前市立百石町展示館内)、 紀伊國屋書店 弘前店、まちなか情報センター、弘前大学生協

チケット予約
件名に「harappa映画館」とし、お名前、電話番号、メールアドレス、希望枚数を記載の上、E-mailにてご予約ください。 E-mail post@harappa-h.org

会場周辺地図/弘前中三・スペースアストロ

【車でお越しの方へ】
中三指定駐車場の変更に伴い、スペースアストロご利用の方への駐車無料サービスがなくなりましたので、ご了承ください。

◎harappa映画館「函館発 佐藤泰志映画祭」フライヤー[pdf 1.4MB]